二月三日 金午後、四谷郵便局によりて散髪。宮城へ廻り、一昨年の暮に宮城出入りの鶴川から持って来た琴の代九十円の内、五十円払った。夕、大井、汽車弁当を持って来てくれた。それを食べて仁壽講堂の米川文子の会へ行く。帰りに村山、大井、河東と共に、梅林と云う銀座の豚カツ屋へ行った。(内田百間日記「昭和十四年」)