2022-11-30

越後屋商店

越後屋商店のマッチラベル

 

泡盛 酒

芝金杉橋角


* * *

越後屋商店は芝区金杉川口町(現・港区芝1丁目)にあった。

(512夜)

2022-11-29

穴水商店

穴水商店のマッチラベル

 

内外諸油問屋
鉱物油 植物油 其他一般

東京芝区新堀河岸


* * *

芝区新堀河岸(現・港区芝2丁目)の穴水商店*は、明治5年に初代穴水嘉三郎が山梨県甲府の金手町(現・甲府市城東1丁目)で創業した。創業当時の屋号は泉屋嘉三郎商店。
昭和8年に株式会社となり、穴水商店を社号とした。

(511夜)

*現・株式会社穴水ホールディングス(神奈川県川崎市)

2022-11-28

明治麻雀俱楽部

明治麻雀俱楽部のマッチラベル

 

明治麻雀倶楽部

芝区金杉一


* * *

明治麻雀倶楽部は芝区金杉1丁目(現・港区芝1丁目)にあった。

(510夜)

2022-11-27

カフェー美人会館

美人会館のマッチラベル

 

BAR&DINING
CAFE BIJINKAIKAN

麻布飯倉 芝公園裏


* * *

カフェー美人会館は麻布区飯倉町(現・港区麻布台1丁目)にあった。

(509夜)

2022-11-26

フジヤ

フジヤのマッチラベル

 

喫茶

芝神谷町電停前


* * *

喫茶店のフジヤは芝区神谷町(現・港区虎ノ門5丁目)にあった。

(508夜)

2022-11-25

青柳

青柳のマッチラベル

 

菓子と喫茶
AOYAGI


* * *


十一月二十五日。今日も好く晴れたり。読書の外為すことなし。日の暮るゝを俟ちて銀座に往き、不二アイス屋にて夕餉を食して後紅茶をキユウペルに喫す。酒泉萬本山田樋田杉野竹下の諸子在り。酒泉君知る所の某令嬢と千疋屋に入り盆栽及び熱帯産小魚を観る。小魚の価貴きもの八九拾円、廉なるものも五六円を下らず。菓子屋青柳にて名物の金鍔を焼くを見、之を購ひ〔三個拾銭也〕きゆうぺるに還る――(後略)

(永井荷風 断腸亭日記「昭和八年」)

(507夜)

2022-11-24

日の出島製作所

日の出島製作所のマッチラベル

 

指輪帯止 貴金属 宝石類
直ぐ修繕が出来ます!

愛宕町一


* * *

時計とアクセサリー・宝飾品修理の日の出島製作所は、芝区愛宕町1丁目(現・港区)にあった。

(506夜)

2022-11-23

茶寮きゅうぺる

茶寮きゅうぺるのマッチラベル

 

CUPEL


* * *


十一月二十三日。好晴昨の如し。(中略)読書昏暮に至る。出でて銀座風月堂に飯し喫茶店きゆうぺるに入る。毎夜の諸子来会すること毎夜のごとし。帰途また佃茂を過ぐ。主人の愛養せし木葉木兔一昨暁死すと云ふ。
戯曲源氏物語〔某子作築地劇場部員上演ノ筈〕上演を禁ぜられしと云ふ*

(永井荷風 断腸亭日記「昭和八年」)

(505夜)

*6代目坂東蓑助(のちの8代目三津五郎)の劇団新劇場が昭和8年11月26~29日に新宿の新歌舞伎座で上演を予定していた『源氏物語』(脚本:番匠谷英一)が、警視庁の脚本事前検閲の結果、上演禁止を命じられたことが11月23日に報道された。

2022-11-22

藤原女子理髪館

藤原女子理髪館のマッチラベル

 

1934 最新技術
毎度有がたう 御調髪ハ是非当店へ

芝愛宕神社鳥居前


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藤原女子理髪館は芝区愛宕町2丁目(現・港区西新橋3丁目)にあった。

(504夜)

2022-11-21

シックス

シックスのマッチラベル

 

1.MISHIMA CHO SHIBA
TEA ROOM SIX


* * *

喫茶店のシックスは芝区三島町(現・港区芝大門1丁目)にあった。

(503夜)

2022-11-20

協調会館

協調会館のマッチラベル

 

RESTAURANT KYOCHOKAIKAN


* * *

レストラン協調会館は、芝区芝公園6号地(現・港区芝公園1丁目)の協調会館にあった。
大正12年に竣工した協調会館には、財団法人協調会*の本部が置かれていた。

(502夜)

*財団法人協調会は、大正8年に内務省と財界によって設立された労働問題・社会政策の調査研究団体。労使協調主義を掲げた。初代会長・徳川家達、副会長・渋沢栄一。昭和21年に解散した。

2022-11-19

青玉

青玉のマッチラベル

 

洋酒・喫茶

芝大門富士館並ビ


* * *

カフェー青玉は芝区浜松町3丁目(現・港区浜松町2丁目)にあった。

(501夜)

2022-11-18

カハサキ

カハサキのマッチラベル

 

喫茶・・志る古・・ぞうに・・

芝区浜松町 大門裏通り

(500夜)

2022-11-17

茶寮ダンシャク

茶寮ダンシャクのマッチラベル

 

茶寮ダンシャク


* * *

茶寮ダンシャクは芝区宮本町(現・港区芝大門1丁目)にあった。

(499夜)

2022-11-16

リーベ

リーベのマッチラベル

 

Teezimmer LIEBE
SHIBA SHINMEI SHŌGAKKO YOKO


* * *

喫茶店リーベは芝区浜松町1丁目(現・港区)にあった。

(498夜)

2022-11-15

ドンバル

ドンバルのマッチラベル

 

喫茶 ドンバル

芝大門神明検番前


* * *

ドンバルは芝区七軒町(現・港区芝大門1丁目)の神明検番(神明三業組合)の前にあった。

(497夜)

2022-11-14

フロリダ

フロリダのマッチラベル

 

FLORIDA
九十名のダンサー アメリカンジャヅ 涼しい気分の良い


* * *

ダンスホールのボールルーム・フロリダ*は、赤坂区溜池町(現・港区赤坂2丁目)の溜池会館にあった。


十一月十四日。くもりて暖なり。植木屋来り屋後に掃寄せたる落葉〔去年より日々掃寄せしもの〕を門外に運び、荷車に積みて芝赤羽橋芥捨て場に往く。(中略)晩餐の後銀座に往く。亀屋にてコゝア一鑵を買ひ喫茶店きゆうぺるに憩ふ。酒泉萬本高橋竹下樋田歌川の諸子に逢ふ。帰途また烏森の佃茂に入りて笑語す。夜漸く寒し。頃日市内舞踏場に出入する男女の検挙盛に行はる。齋藤医学博士**妻、近藤廉治〔近藤廉平男〕の妻〔樺山伯の女〕等、警察署へ呼出されしと云ふ。
(欄外朱書)舞踏場検挙名家ノ夫人多ク捕ハル

(永井荷風 断腸亭日記「昭和八年」)

(496夜)

*昭和4年8月開業(昭和15年10月31日閉鎖) **歌人・精神科医の斎藤茂吉

2022-11-13

銀雀

銀雀のマッチラベル

 

麻雀クラブ

芝区浜松町二

(495夜)

2022-11-12

青葉

青葉のマッチラベル

 

BILLIARDS
AOBA
HAMAMATSUCHO SHIBA

(494夜)

2022-11-11

エーワン

エーワンのマッチラベル

 

A1 Restaurant
8Chōme Ginza Nisi


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十一月十一日。終日雨ふる。晡後断雲低く東南に向って飛ぶを見る。燈刻出でゝ土橋の榮湾に至り晩餐を食す。此夕食堂に日本人の客無く、英佛人の家族らしきものを見るのみ。佛蘭西海岸の貧しき旅亭に在るが如き思をなさしむ。珈琲の一盃を前にしパイプを銜へて黙想沈むこと暫くなり。

(永井荷風 断腸亭日記「昭和八年」)

(493夜)

2022-11-10

藪花軒

藪花軒のマッチラベル

 

御大典記念 新築落成
お茶と海苔


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藪花軒は、明治35年に南豊島郡淀橋町字角筈(現・新宿区新宿3丁目)の新宿通りで創業した。昭和23年に歌舞伎町1丁目に移転した。

(492夜)

2022-11-09

紅葉館

紅葉館のマッチラベル

 

芝公園 紅葉館


* * *

料亭の紅葉館*は、明治14年に芝区芝公園20号地(現・港区芝公園4丁目)で開業した。屋号の由来は、明治時代になるまで同地は、芝増上寺の寺領・紅葉山だったことによる。

(491夜)

*紅葉館は昭和20年に戦災で焼失・閉業した。跡地を日本電波塔株式会社が昭和32年に取得し、翌33年に東京タワーが竣工した。

2022-11-08

岩井館

岩井館のマッチラベル

 

衆議院内 日本料理部


* * *

帝国議会仮議事堂の議員食堂・岩井館は、麹町区内幸町2丁目(現・千代田区霞が関1丁目)の仮議事堂の衆議院内にあった。

(490夜)

2022-11-07

晩翠軒

晩翠軒のマッチラベル

 

晩翠軒
北京料理


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中華レストランの晩翠軒は芝区琴平町(現・港区虎ノ門1丁目)にあった。

(489夜)

2022-11-06

虎ノ門茶房

 

AMERICAN STYLE
TEA CAKE & LUNCH TORANOMON SABO


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虎ノ門茶房は芝区琴平町(現・港区虎ノ門1丁目)にあった。

(488夜)

2022-11-05

ボーチャン

ボーチャンのマッチラベル

 

純ロシア料理 Кафз Бочанъ

芝区新桜田町


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ロシア料理のボーチャンは芝区新桜田町(現・港区西新橋1丁目)にあった。

(487夜)

2022-11-04

カフェー日本

カフェー日本のマッチラベル

 

CAFE NIPPON

芝桜田本郷町 日比谷日活館前


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カフェー日本は芝区桜田本郷町(現・港区新橋1丁目)にあった。

(486夜)

2022-11-03

松華

松華のマッチラベル

 

小料理

芝桜田太左衛門町


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小料理の松華があった芝区桜田太左衛門町(現・港区西新橋1丁目)は、桜田七ヶ町*と呼ばれていた町の一つ。
桜田七ヶ町は、寛政6年(1794)以前は虎ノ門から幸橋門の間の江戸城外堀沿いにあった。江戸の開府前の霞が関にあった桜田村の住人が、代地として住んだ町として知られていた。


桜田
古への郷名なり。『和名類聚抄』〔源順、一〇世紀〕にも、「荏原郡桜田(佐久良田)とありて、その称もつとも久し。(後略)
『武蔵国風土記』に曰く、
荏原郡桜田郷 公穀四百六十三束、三字田。桜田と号するは、その郷の岡および野に桜樹多きをもつてなり、云々。

(『江戸名所図会』巻之三 天璣之部)

(485夜)

*桜田七ヶ町(桜田太左衛門町、桜田久保町、桜田善右衛門町、桜田伏見町、桜田和泉町、桜田鍛冶町、桜田備前町)

2022-11-02

丸ノ内音頭

丸ノ内音頭のマッチラベル

 

大東京一周年記念

昭八 十月 富可川好*


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昭和7年に丸ノ内飲食業組合が企画・主催した盆踊り大会「丸ノ内音頭祭り」は、8月15日から20日まで日比谷公園で開かれた。
この催しのために作られた「丸ノ内音頭」(作詞:西城八十、作曲:中山晋平)は、日本ビクターから同年7月に藤本二三吉・三島一声のレコードが発売された。
同曲は翌昭和8年に「東京音頭」と改題され、小唄勝太郎・三島一声のレコードが発売されると流行歌になった。


十一月初二。晴れて暴(にわか)に暖なり。庭の山茶花忽(たちまち)満開となる。北窓より眺むる住友氏園林の銀杏半黄を呈す。雑誌集古〔癸酉五号〕を披き見るに今年の秋盛に流行せし東京音頭の事につきて云へる文あり。
仕来りといふもの荒草の絶えしかと思へばまた芽をふくことあり。風俗を紊(みだ)すとて禁ぜられし盆踊も古の歌垣などの名残なるべし。此頃ハ何音頭と名付け諸所の広場にて行はれぬ。世の末に大衆の踊のはやりし事史書にも見ゆとて幽静を好まるゝ老人苦き顔をしぬ。云〻

(永井荷風 断腸亭日記「昭和八年」)

(484夜)

*井上忠次郎(おでんの富可川経営者、丸ノ内飲食業組合員)

2022-11-01

清新堂パン店

清新堂パン店のマッチラベル

 

パンと喫茶
御散策の行き帰りに・・・

芝田村町赤煉瓦通り


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清新堂は、明治25年に猪狩時清*が芝区新堀町(現・港区芝2・3丁目)で創業した。
同27年に田村町4丁目(現・新橋4丁目)の赤レンガ通りに新店舗を開いた。

(483夜)

*猪狩時清は清新堂の看板商品「巻き甘食」の人気を得て、大正元年に大正製菓株式会社を設立した。同社は大正5年に解散した。