不二家洋菓子店
東京 銀座
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7月31日(水)満期 九時除隊 中島来る 銀座不二屋により帰る出社夕方より 清水 池田と箱根福住に行く清風 浜などに行つてみる(小津安二郎日記「1935(昭和10)年」)
(390夜)
7月31日(水)満期 九時除隊 中島来る 銀座不二屋により帰る出社夕方より 清水 池田と箱根福住に行く清風 浜などに行つてみる(小津安二郎日記「1935(昭和10)年」)
七月二十三日。晴。いよゝゝ夏らしき暑さになりぬ。午後曝書。雑誌維新記者来りしが会はず。夜きゆぺるに往く。(永井荷風 断腸亭日記「昭和十年」)
7月18日(木)行軍堀之内妙法寺 大宮八幡方面帰路落伍 代田橋からバスで新宿に出て 中村屋でカレーライスをくひ省線にて帰営飯田蝶子 三井秀男 原研吉 永坂の更科蕎麦 John Beggのウイスキーと共に来る(小津安二郎日記「1935(昭和10)年」)
7月15日(月)第六日目回向院ならさしづめ双葉山 高登の一番に客が来ると云ふところ 鈴木主水屋敷跡は依然退屈午前代々木にて演習見学午後 母 池田忠雄 原研吉面会 演習をやすむ入浴クレーブンのネビー・カットを吸ひ アイスクリームは菊廼舎の葛饅頭をくふ 兵隊にしてハ贅沢也▲遠花火鈴木主水の屋敷跡(小津安二郎日記「1935(昭和10)年」)
七月十日。晴れて風涼し。燈刻銀座食堂に飯す。この夜銀座表通のみならず裏通にも制服の学生泥酔放歌して歩むもの多く裏通の小料理屋の二階にも学生乱酔して喧嘩するものあり。諸学校この頃暑中休暇に入りし為なる由通行人の話なり。銀座は年と共にいよゝゝ厭ふべき処となれり。(永井荷風 断腸亭日記「昭和十年」)
7月9日(火)三時頃 帰所床屋を呼び頭刈るのち 厚田 原と銀座に出る 美津濃にて入営の買物 竹葉亭にて鯛茶東京の宿 原稿料落手(小津安二郎日記「1935年(昭和10)」)
七月四日 木夜、錦水で「文学」の座談会。幸田、安倍、和辻、斎藤、茅野、野上、ほか編集員と小林。(寺田寅彦日記「昭和十年」)