RESTAURANT
BR
SUKIYABASHI TOKYO
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レストランのビー・アールは、昭和7年に九里四郎*が京橋区西銀座5丁目(現・中央区銀座5丁目)で開業した。BRは、Blanche et Rouge(白と赤)を略した号。
そこは名前のように扉をあけると、全体が白(ブランシュ)と赤(ルージュ)に統一されていた。壁は白。卓子と椅子は木の部分が白、シートは赤い革(その頃も模造の革はあった)、食卓には赤い花が白の花瓶にいけてある。灰皿も白い陶器に赤い細い縁がとってあった。その赤の色が、ほんの少し朱がかったヴァーミリオンという色で、赤いどぎつさがない。(三宅艶子『ハイカラ食いしんぼう記』)
(334夜)
*東京美術学校出身の洋画家。元加賀藩士で海軍官僚の南郷茂光の子、柳宗悦は従弟。白樺派の同人と交流があった。