浄心寺
深川区平野町二丁目
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深川区平野町2丁目(現・江東区平野2丁目)の浄心寺は、万治元年(1658)に創建された。
境内には、明治15年9月から25年10月まで深川区役所が置かれていた。
法苑山浄心寺相伝ふ、当寺は浄心院殿妙秀大姉〔三沢の局〕の菩提を弔はせたまはんがために、御建立ありし精舎なりと。当時浄心尼は小堀正一入道宋甫〔小堀遠州〕の妾なり。寛永十八年辛巳〔一六四一〕大樹〔将軍家綱〕御誕生ありし頃、正一入道の忠心を補ふの一分に備へんと、春日の局〔将軍家光の乳母〕に就いて御乳母となり、大樹を育し奉るゆゑに、浄心尼卒するの後も、なほ生前の勤労を思し召し出だされ、万治元年戊戌、当寺境内若干の地を封じ賜ひ、また堂舎経営の料として、おほいに資財を喜捨したまひ、日義上人をして当寺開山たらしむ。(『江戸名所図会』巻之七 揺光之部)
(887夜)