2021-09-27

セルパン

 

IMK
池袋西口明朗喫茶店


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昭和11年9月、池袋駅西口の4つの喫茶店で開かれた第1回池袋美術家クラブ展覧会で、セルパンは第4会場になった。


池袋美術家俱楽部結成を祝ひて

われらの先祖から
人間は集まって生きてきた
今更ひとりぼっちでは滅亡する
おしゃべりをしたり
集つまったりすることは意義ぶかし
色と線との画家の生活
恋をするにも下塗が肝心だ
売絵はすべて野獣派は廃め給へ
強烈な色や珍妙な形で
民衆を吃驚りさせるのはよくない
絵かき同志の友情だけは
印象派ではあっけない
理解して引いたデッサンのように正確でありたい
藝術の殖民地池袋モンパルナスの画家は
党派を越えて斯くのごとく集る
これまた画家の進歩性の一つなり

小熊秀雄       

〔展覧会目録より〕
◇第4会場 セルパン 22《植物》寺田政明 23《花(B)》中尾彰 24《踊子》竹谷富士雄 25《裸婦》古沢岩美 26《あいびき》小熊秀雄 27《トルソー(彫刻)》渡辺小五郎 28《少女の首》難波田龍起

(083夜)