十月十三日 木午後、東日の原稿書きかけた。夕、助来。文藝春秋「話」の座談会に池の端の雨月荘へ行く。帰りに大森桐明へ寄る。十一日に頼んだ素琴先生にお金を借りる件、百五十円を百円にして承諾された由。大いに有り難い。(内田百間日記「昭和十三年」)