10月30日(水)出社秋晴れ 伏見と床屋に行く あとより池忠来る 一人有楽町下車 伊東屋 松屋により鉛筆を買ふ早く帰宅 入浴少年書を読むに懶(ものう)く 三十にして業由(な)ほ未だしと寒山詩にある百年の知己を得たと云ふべし(小津安二郎日記「1935(昭和10)年」)