屋根に金の鯱を頂いた堂々たる日本建築の角店で、二階上には大広間小座敷の多数があり、階下にも広い腰かけ式食堂があります。同じ牛肉屋でも、こゝの二階へは一寸改まらないと上れない気がして、それ丈けちんや等へは一寸尻込む家族連れ等によいでせう。(白木正光編『大東京うまいもの食べある記 昭和八年版』)