ライト式の建築で有名な日本一の大ホテル、外人客が多く、料理その外すべて本格で日比谷公園に向った表玄関から赤毛布らしくぶらりと這入るのは、少々気が引けますが、山下橋の裏口からグリル食堂へ行くのなら、それ程懐を心配しなくともよろしい。(白木正光編『大東京うまいもの食べある記 昭和八年版』)