2024-05-05

ABOUT THIS BLOG

 

戦前東京の広告マッチのあれこれについて、話題を紹介しています。1920年代と1930年代、大正9年から昭和14年頃にかけてのマッチラベルと東京の町の話をめぐって。


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2021年7月から、夜ごとにマッチラベルを紹介してしてきた「マッチのけむり」は、2024年4月2日に千一夜へ到達しました。
1001枚のマッチラベルは、インデックスの「CATEGORIES」の分類や検索窓から見ていただくことができます。引き続き皆様のご来訪をお待ちしています。

マッチのけむり 箱柳良一

[X(Twitter):@tokyomatchbox]

2024-04-02

高島屋

高島屋のマッチラベル

 

東京・京橋 高島屋


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四月二日。昨日の東京日日新聞紙上父の映像〔これは記者のつくりし題なり〕の欄内に、博士森於菟氏が其先徳鷗外先生のことを書綴られし文出づ。午後草稿一二枚かきて後家を出づ。雨ぽつ/\と降り来りし故高嶋屋百貨店に入り古本の市を見る。

(永井荷風 断腸亭日記「昭和十一年」)

(1001夜)

2024-04-01

丸二食堂

丸二食堂のマッチラベル

 

丸二食堂

東京駅前 丸ビル二階


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麹町区丸ノ内2丁目(現・千代田区)の丸ノ内ビルヂング*(SRC造 地上8階・地下2階 桜井小太郎設計)は、大正12年2月に竣工した。


東海道線の上りの最終列車は横浜止りなので、横浜駅から省線電車に乗り換えたが、それも上りの最終で、相客は広い車室にニ三人しかいなかったから、東京駅に著(つ)くまでには私一人になってしまった。夜中の風の吹いている構内を抜けて、外に出たところが、星のまばらな夜空が黒黒と一ぱいに広がって、変なところに半弦の月が浮いているので、不思議な気持がした。
駅前の交番の横に立って眺めて見ると、月の懸かっているのは、丸ビルの空なのだが、その丸ビルはなくなっている。

(内田百間「東京日記」)

(1000夜)

*現・丸の内ビルディング(平成14年竣工)

2024-03-31

明治屋

明治屋のマッチラベル

 

御祝の御贈答用に
明治屋の商品券


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明治18年に横浜万代町で磯野計が創業した明治屋は、同33年に京橋区銀座2丁目(現・中央区)で銀座ストアーを開店した。
明治36年に明治屋は合名会社になり、44年に株式会社明治屋となった。
昭和8年、銀座2丁目に京橋明治屋ビル(SRC造 地上8階・地下2階 曽禰中條建築事務所設計)が竣工した。


三月三十一日。晴れて後にくもる。午後小品文執筆。夜京橋明治屋にて牛酪を購ひ浅草公園を歩み乗合自働車にて玉の井に至り陋巷(ろうこう)を巡見す。再び銀座に立戻れば十一時なり。

(永井荷風 断腸亭日記「昭和十一年」)

(999夜)

2024-03-30

キャッスル

キャッスルのマッチラベル

 

RESTAURANT The CASTLE
洋食 喫茶

東京駅前・丸ビル・1階・143区(郵船ビル側)


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レストラン・キャッスルは麹町区丸ノ内2丁目(現・千代田区)の丸ノ内ビルヂングにあった。


竹葉の右隣り、郵船ビル側にあります。米国風の一品料理で、美味しい洋食を手軽に食べさせるので、すっかり当てた店。少女女給のサーヴィスも満点。マネージャー格が絶えずお客の出入りに気を配ってゐるのも頼母しい。

(白木正光編『大東京うまいもの食べある記 昭和八年版』)

(998夜)

2024-03-29

日本工業倶楽部

日本工業倶楽部のマッチラベル

 

NIHON KOGYO CLUB


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麹町区丸ノ内1丁目(現・千代田区)の日本工業倶楽部会館*(RC造 地上5階 横河工務所設計)は、大正9年11月に竣工した。

(997夜)

*現・日本工業倶楽部会館・三菱UFJ信託銀行本店ビル(平成15年竣工)

2024-03-28

花菱

花菱のマッチラベル

 

幸ビルの花菱
BARBER HANABISHI
UCHISAIWAICHO MARUNOUCHI
SAIWAI BLDG 1KAI


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花菱は麴町区内幸町1丁目(現・千代田区)の幸ビルにあった。

(996夜)

2024-03-27

幸撞球場

幸撞球場

 

幸撞球場

内幸町 幸ビル2階


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幸撞球場は麴町区内幸町1丁目(現・千代田区)の幸ビルにあった。

(995夜)

2024-03-26

美松

美松のマッチラベル

 

日比谷 美松


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美松は麴町区有楽町1丁目(現・千代田区)にあった。


日比谷交叉点の一角に聳えた百貨店美松の地下室食堂は、他のデパートと違ひ、午後十一時まであるので、丸の内住人にとても便利がられてゐます。

(白木正光編『大東京うまいもの食べある記 昭和八年版』)

(994夜)

2024-03-25

陶陶亭

陶陶亭のマッチラベル

 

陶陶亭


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陶陶亭は麹町区有楽町1丁目(現・千代田区)にあった。


美松と背中合せ。三井信託の間の小路を這入った中途にあります。こゝは高級支那料理で、座る部屋もあり、美味しい料理も食べさせますが、宴会でもないと一寸行けません。

(白木正光編『大東京うまいもの食べある記 昭和八年版』)

(993夜)

2024-03-24

三橋亭

 

料理 喫茶

日比谷公園


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日比谷公園の喫茶店・三橋亭*は明治37年11月に開業した。

(992夜)

*現・日比谷公園パークセンター

2024-03-23

松本楼

松本楼のマッチラベル

 

西洋料理 日本料理

日比谷公園


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日比谷公園の松本楼は明治37年6月に開業した。


公園つゝじ山の奥にある瀟洒な洋風二階建で、洋食が主ですが、階下は飲もの、おすしの大衆向になってゐて、藤棚があり、周囲は緑樹にかこまれて、一寸山荘気分があります。

(白木正光編『大東京うまいもの食べある記 昭和八年版』)

(991夜)

2024-03-22

帝国ホテル

帝国ホテルのマッチラベル

 

帝国ホテル
THE IMPERIAL HOTEL LTD.
TOKYO


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ライト式の建築で有名な日本一の大ホテル、外人客が多く、料理その外すべて本格で日比谷公園に向った表玄関から赤毛布らしくぶらりと這入るのは、少々気が引けますが、山下橋の裏口からグリル食堂へ行くのなら、それ程懐を心配しなくともよろしい。

(白木正光編『大東京うまいもの食べある記 昭和八年版』)

(990夜)

2024-03-21

山水楼

山水楼のマッチラベル

 

山水楼


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宮田武義*の山水楼**は、麹町区有楽町1丁目(現・千代田区)にあった。


もとの日比谷大神宮を縦貫する大通りの日比谷から行けば左側の支那料理屋。まだこの店が日比谷の電気倶楽部の辺にあった頃、文壇人の某々氏等から東京一の支那料理との折紙をつけられたもので、今でも値の割に美味しいものを食べさせるのが評判で、出版記念会、其の他安い会費の宴会もよくありますが、相当に食べられます。

(白木正光編『大東京うまいもの食べある記 昭和八年版』)

(989夜)

*東亜同文書院出身の飲食店経営者。書家としても活動した。号は遊記山人。  **現・東宝シアタークリエビル(平成19年竣工)

2024-03-20

不二家

不二家のマッチラベル

 

INDIA “THE GRAND TOUR” FUJIYA
不二家の洋菓子とランチ


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不二家新宿店は四谷区新宿3丁目(現・新宿区)にあった。


三月二十日 金
夜来の雨晴れ、九時ごろから晴天となる。航研行き。帰路、新宿不二屋で東洋城と連句、例のごとし。
城内の騒ぎをよそに松青く    東洋城
  あとは散り/\行く雲    寅日子
かこつけもちいとばかりの花の旅  〃
(寺田寅彦日記「昭和六年」)

(988夜)

2024-03-19

茶寮きゅうぺる

茶寮きゅうぺるのマッチラベル

 

CUPEL


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三月十九日。晴。燈刻銀座松阪屋店内古本展売会に往く。芭蕉文集を獲たり。帰途茶肆久辺留に立寄るに萬本君在り。今朝憲兵に寝込みを襲はれ、其本部につれ行かれ、印度の人サバロアル氏の交遊範囲につきて尋問せられし由を語る。サ氏は軍人暴動の事起りし頃国事探偵の嫌疑を受け憲兵隊本部に留置せられ今猶(なほ)放免せられざる由なり。

(永井荷風 断腸亭日記「昭和十一年」)

(987夜)

2024-03-18

ミハト麗苑

ミハト麗苑のマッチラベル

 

ミハト麗苑

新宿 東海通り


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カフェー・ミハト麗苑は淀橋区角筈1丁目(現・新宿区新宿3丁目)にあった。


三越横通りを入った歓楽境の入口にある代表的カフェーと云ふより新宿カフェー界の草分とも云ふべき歴史を持つ店です。外観も余りごてゝゝせず近代的な趣向をこらして好感を多分に与へてくれます。

(安井笛二編『大東京うまいもの食べある記 昭和十年版』)

(986夜)

2024-03-17

三福

三福のマッチラベル

 

食料品と食堂
味のデパート サンプク


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三福*は四谷区新宿3丁目(現・新宿区)にあった。

(985夜)

*現・京王フレンテ新宿3丁目ビル(昭和55年竣工)

2024-03-16

近藤理髪館

近藤理髪館のマッチラベル

 

近藤理髪館

牛込早稲田鶴巻町


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近藤理髪館は牛込区早稲田鶴巻町(現・新宿区)にあった。

(984夜)

2024-03-15

レーロ

レーロのマッチラベル

 

喫茶室 レーロ

牛込神楽坂下


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坂の右側、瀟洒な白塗りの外観にアッサリ「喫茶レイロ」と書いてある辺り、独逸の新建築でも見るやう。内部も感じよく、レコードをきゝながらゆっくりコーヒーの飲めさうな店です。

(白木正光編『大東京うまいもの食べある記 昭和八年版』)

(983夜)