十二月五日 日夜より寝られなかった。桑原会の事にて、葛原がごてついているのでその電話にて落ちつかない。午、荘司の風呂、入口にてサンドヰチ。午後、四谷の戸谷迄出かけて散髪。夕、助来。乗車口の精養軒の食堂にて助と夕食す。(内田百間日記「昭和十二年」)