九月二十日 水午後、十七日に書きかけた菊の雨の続稿二枚にて終る。夕、迎えの自動車にて明治製菓の講演会に行く。「目と耳の境界」*。銀座の中央亭にて晩餐の招待を受け、自動車にて送られて帰る。(内田百間日記「昭和十四年」)